中国のニューリテールをかき乱す
中国はニューリテール発展の道を歩んでいる。ある業界関係者は、ニューリテールの背景下で、コストコのような実店舗は生存が難しいと見ている。一方、ニューリテールは誇張されて生まれた概念に過ぎず、リテール業革命には内因・外因の多種の要因があり、単純な概念で打破できるものではないという見方もある。現段階のニューリテールとECのスタイルには多くの欠陥があり、最終的な競争は実店舗で決まる。実店舗は永遠になくなることはなく、ニューリテール競争の唯一のウエイトにもなる。同関係者は、「ビジネスは人を対象としたもので、人が必要とする面と向かったサービスはECではできない」と語った。
また王成栄氏によると、ニューリテールの概念に実店舗と物流も組み入れられ、「オンライン+オフライン+物流」の形式ができている。これはニューリテールがECのデメリットを感じ取ったためである。そのため、コストコはこれらの問題を把握した上で中国市場進出を決めた。中国のECの発展は難しい時期に入っている。米国のビッグデータとビジネススタイルはある面では中国より進んでいるが、EC業務の発展に力を入れておらず、イギリスはEC業の発展を抑制までしている。中国の国情はハイエンド・イノベーション型企業の発展を奨励しているが、ECの人気により大量のローエンド製造企業が現れた。これはリテール産業の発展にマイナスとなる。
別の専門家は、ニューリテールは多くのデメリットをもたらしたとみている。実店舗が根本であることは変わらず、現時点で揺るぐことはなく、消費者は消費すると同時に交流を必要としているという。例を挙げると、スーパーは商品を売る場所であるだけでなく、高齢者の社交の場でもあり、これはECにはない。コストコの登場は中国のECの現在のスタイルを変え、リテールは実店舗に戻るかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月7日