EC大手、スマート物流の発展を加速化

EC大手、スマート物流の発展を加速化。

タグ:スマート 物流

発信時間:2017-10-05 10:53:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   スマート倉庫、スーパーロボット倉庫、スマート仕分けなどの物流設備の建設、電子伝票、スマート倉出しなどのビッグデータ商品の使用により、EC大手は世界に高効率の物流ネットワークを構築している。宅配業がスマート物流時代に突入したことで、効率が大幅に向上しただけでなく、数億人の消費者も統一化された便利な物流サービスを受けられるようになった。

 

 アリババグループは9月26日、ニューリテール戦略推進のため、傘下の菜鳥網絡に対し、すでに投資した数約億元に加え、今後5年間で1000億元を追加投資すると発表した。世界トップの物流ネットワークを構築し、中国国内で24時間、世界で72時間以内の配達を目指すという。

 

 アリババは今回、菜鳥網絡に53億元を投資。追加投資後のアリババの出資比率は47%から51%に増加し、取締役を1人増やし、取締役7人のうち4人を占める。アリババは、1000億元の投資金を引き続きデータ技術などの開発に充てるほか、物流パートナーとのスマート倉庫、スマート配送、グローバル・スーパー物流ターミナルの共同建設に充てるという。張勇CEOは、「ニューリテール戦略の推進とともに、アリババは生態系におけるビジネスと物流能力を強化し、物流のコア分野への投資を増やし、中国ひいては世界に高効率の物流ネットワークを構築する」と述べた。

 

 近年、ECの物流をはじめとする中国物流業が急成長し、スマート化レベルも大幅に向上している。中国の物流コストの対GDP比は2013年の18%から2016年に14.9%に低下した。電子伝票やスマート仕分けなどのビッグデータ商品を使用したことで、宅配業はスマート物流時代に突入している。2012年、中国の宅配物取扱量は56億9000万件で、配達日数は平均4日以上だった。2016年に宅配物取扱量は4.5倍の312億8000万件に増加したが、配達日数は平均3.1日に短縮され、配達速度は2割以上加速した。

 

 アマゾンや京東などの企業はスマート物流業務を開始し、アリババの巨額投資はニューリテール、物流グローバル化の競争が白熱化することを意味する。中国物流購買連合会の何黎明会長は、「スマート物流を導入した者が天下を握り、菜鳥のスマート仕分けをはじめとするデータ駆動型ビジネスモデルは物流の効率を大幅に引き上げる」と話した。

 

 菜鳥網絡は肝心な時期に数百万平方メートルのスマート倉庫などのインフラ、グローバル・スマート仕分けネットワークを建設し、多くの企業が複数の地域への仕分け、近い場所への配送などの優良サービスを受けられるようになった。また、菜鳥網絡は提携パートナーと共同で全国にスーパーロボット倉庫、スマート仕分けなどの物流施設も建設。同ネットワークのサービス能力は世界トップクラスであり、年間数億人の消費者が統一化された便利な物流サービスを受けている。

 

 アリババのプラットフォームを土台に、菜鳥のスマート倉庫ネットワークは全国1000以上の区・県で当日配達、翌日配達サービスを行い、天猫超市は生鮮食品を1時間で配達する。越境業務においては、菜鳥のグローバル物流ネットワークを通し、中国の商品の世界各地への輸送時間は以前の60日から15日に大幅に短縮され、ロシアやスペインなどの一部地域へは72時間での配達を実現した。農村ネットワークにおいては、菜鳥は全国3万の村をカバーする配達サービスを行い、農村の「最後の1キロ」問題を解決した。中国物流協会特約研究員の楊達卿氏は、菜鳥が提供する大規模の仕分け、配送サービスは、中国だけでなく世界の消費者にプラスになると見ている。

 

 菜鳥網絡の万霖総裁は、「4年の発展を経て、菜鳥はスマート物流分野でトップに立ち、ニューリテールはビジネス形態を大きく変えている。菜鳥は技術開発、スマート倉庫、配達ネットワーク、自動化設備、グローバル物流業務などに取り組み、ビッグデータ技術を土台としたグローバル物流ネットワークの構築を加速化し、全国24時間、全世界72時間以内の配達を実現すると同時に、発展途上国の物流コスト大幅引き下げを目指す」と語った。

 


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月5日


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