10月10日に開かれた国務院新聞弁公室の記者会見において、国家統計局の寧吉喆局長は「供給側構造改革が着実に推進され、モデルチェンジ・アップグレードが加速されている。エンゲル係数は30.1%になり、豊かな基準に近づく」と話した。
供給側構造改革が着実に推進、モデルチェンジ・アップグレードが加速
余剰生産能力の削減が順調に進んでいる。鉄鋼の余剰生産能力削減は、今年1-7月に予定の目標を達成した。石炭の生産能力を1億2800万トン削減し、通年の目標の85%を達成した。
在庫削減が奏効している。今年8月末の分譲住宅の在庫面積は、前年同期比12%減となった。
デレバレッジが着実に進んでいる。一定規模以上工業企業の今年8月末の負債比率は、前年同期比0.7ポイント低下した。
コスト削減の効果が出ている。一定規模以上工業企業の今年1-8月の主力事業収入100元あたりのコストは、前年同期比0.12元減となった。
弱点の補強に見どころがあった。生態保護・環境改善業の今年1-8月の投資額は28.2%増、公共施設管理業は24.3%増、農業投資は16.1%増となった。
農業の供給側構造改革が着実に推進されている。2016年の食糧生産量は6億1625万トンで、生産は有利な地域に集中している。
寧局長は「供給側構造改革という主軸をめぐり、余剰生産能力の削減、在庫削減、デレバレッジ、コスト削減、弱点の補強により、具体的な業界の需給状況を変え、かつ経済全体の需給バランスを整えた」と説明した。
エンゲル係数は30.1%、豊かな基準に近づく
中国共産党第18回全国代表大会以降、国民生活の改善の成果があがり、発展の成果が全国民に行き渡っている。
財布がより膨らんだ。2016年の全国住民平均可処分所得は2万3821元で、2012年より7311元増加した。年平均増加率は7.4%。2017年上半期の平均可処分所得は、前年同期比7.3%増となった。
消費がさらに旺盛になった。中国の2016年のエンゲル係数は30.1%で、2012年より2.9ポイント低下した。国連の20-30%という豊かな基準に近づいた。
正確な貧困脱却の成果が出ている。1人毎年2300元という農村貧困基準に基づき計算すると、2016年の農村貧困人口は4335万人で、2012年より5564万人減少した。
社会保障制度がより健全化した。2016年の個人衛生支出が衛生費用全体に占める割合は30%以下に低下した。基本医療保険は全面的な網羅を実現し、都市部・農村部住民を網羅する社会保障制度がほぼ構築された。
社会事業が全面的に進歩した。住民の教育水準が高まり、中国の15歳以上の人口の平均教育年数が2010年の9.05年から2015年の9.42年に増加した。医療・衛生条件が改善を続け、住民の平均寿命が2010年の74.83歳から2015年の76.34歳に延びた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月11日