車両の外には障害者専用のボタンがある。これを押すと、車両は停車時に約50センチの踏み板を出し、プラットフォームと隙間なく連結する。すべての車両内に、障害者3-4人分の専用シートがある。
車内カメラは現地の管理部門と国家安全部門にリアルタイムの監視画面を提供し、乗客の安全を力強く保障する。また車両には新型の事故防止管理システム、リアルタイム制御・交流システム、乗車人数自動計算システム、リアルタイム監視、動画記録などの機能が搭載されている。うち乗車人数自動計算システムは、車両上部に赤外線検出器を設置することで、乗客の流れを監視する。精度は99%に達する。
ボストン地下鉄は1897年に開通した、米国で最も古い地下鉄だ。ボストン地下鉄オレンジ・レッドラインの列車は4両もしくは6両編成で、40年以上も運行されている。この旧式車両と比べ、今回の地下鉄車両は現地乗客の外出の体験を大幅に改善する。マサチューセッツ州交通省は以前、ツイッターアカウントで地下鉄用車両のサンプルを投稿した。多くのネットユーザーはこれを評価し、ボストン地下鉄の早期更新に期待を寄せた。
マサチューセッツ州交通省は2014年、ボストン地下鉄用車両の国際入札を行った。現地の既存路線の条件により、完成車の重量は34トン内とされた。これは最も重要な技術データであり、多くの世界的に有名な製造メーカーをふるい落とした。審査に審査を重ね、マサチューセッツ州交通省は中車長春軌道客車股份有限公司と、284両の供給契約を結んだ。