債務リスクはコントロール可能
リスク管理は現在の中国経済の重要な取組内容だ。リスクは金融分野だけでなく、地方や企業債務などからも生じる。
国家発展改革委員会国際協力センターのチーフエコノミストの万喆氏は「中国の全体的なレバレッジ比率は合理的な範囲内だ。中国は早くからデレバレッジ、地方債務プラットフォームの整理、政府財政予算編成方式・方法の改善など、多くの政策と措置を打ち出している」と指摘した。
民間投資の活力が回復
民間投資の活力の不足は、中国経済を苦しめたことがある。昨年、民間投資が激減した。各方面から各種刺激策を打ち出し、民間投資家に自信を取り戻させた。
華夏新供給経済学研究院チーフエコノミストの賈康氏は「現在の経済発展の流れを見ると、(刺激策は)すでに一定の成果が出ている。中国経済の成長率は現在、全体的に上昇しており、多くの指標が回復している。この局面を支えているのは大企業だけでなく、数多くの中小企業もそうだ」と述べた。
HSBC(中国)有限公司副総裁兼商工業・金融総監の方嘯氏も「当方の調査によると、多くの中国中規模企業が未来の事業発展に期待しており、国内市場開拓に力を入れている。マクロ経済環境が安定的に好転するなか、技術的な投資拡大と生産性の持続的な向上により、これらの企業は市場のチャンスと共に拡大する」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月20日