国際銀行間通信協会(スイフト)が16日に発表した報告書によると、人民元が国際決済通貨に占める割合は9月に、6位となる1.85%に達した。同報告書も「世界のGDPに占める中国経済の割合を考えると、人民元は将来的に国際決済でより高いシェアを占めることになる」と指摘した。クロスボーダー人民元取引額は2016年に9兆8500億元に達し、同期の自国通貨・外貨クロスボーダー取引額の25.2%の割合を占めた。人民元は6年連続で、中国にとって2番目のクロスボーダー取引通貨になっている。2016年末現在、人民元を使いクロスボーダー決済を行う域内企業は、約24万社に達している。
人民元の外貨準備高としての地位が認められるに伴い、人民元を準備資産にする中央銀行と金融当局が増えている。欧州中央銀行は今年上半期、5億ユーロ相当の人民元を外貨準備高に組み入れた。欧州中央銀行が人民元を外貨準備高に組み入れるのはこれが初。
同報告書によると、シンガポール、ロシアなど60以上の国と地域が、人民元を外貨準備高に組み入れている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月20日