製品の品質管理体制を定めた「ISO9001」と呼ばれる国際規格の要件を満たしていない疑いもあり、規格を認証する2つの民間の審査機関が調査中で、認証の一時停止や取り消しなどの措置が取られる可能性もあるという。
神戸製鋼所は、製品の検査データの改ざんがあった山口県下関市の長府製造所で発覚後の社内調査に対し現場の管理職らが意図的に一部のデータ書き換えを隠していたことも明らかにしている。複数の第三者のみで構成する「外部調査委員会」を設置して、調査を行うという。
経済産業省製造産業局の小見山康二金属課長は、神戸製鋼所が品質の自主点検を巡り、隠蔽工作があったと発表したことについて、「このような行為は自主点検を通じた事実調査の信頼性を根本から損なうものだ」と強く批判した。
梅原副社長は20日の会見で、問題発覚により、取引先の一部がライバル会社に流れているとの見方を示した。