1976年、ソ連は初めての月面着陸に際して「ルナ24号」で集めた標本はわずか170グラムに過ぎなかった。これに対しアメリカは1969年から1972年までのアポロ計画で360キロを超す月の岩石を持ち帰った。科学界だけでなく経済界も新しい標本を期待している。月にはチタンやアルミニウムのほか大量のヘリウム3があるとされる。これらの物質の採掘は現在でははるか先のことと見られている。「もし成功すれば重要な未来の潜在エネルギーを獲得することになる」と北京大学地球・宇宙学院の焦维新教授 は話す。
地球上にわずかしかないヘリウム3は原子力発電の燃料として用いることができる。地球上にはわずか15トンしかないが、月には100万トン余りあると中国の研究者は見ている。2003年中国は有人宇宙飛行を成功させ、自身の努力を通じて宇宙飛行士を大空に送っている。
「月の裏側に着陸することは、ロシアやアメリカがなし得なかったことだ」と焦教授。新型の長征ロケットの打ち上げ失敗によって、新型の探査機の発射は当初の今年の予定が2019年にずれ込む見込みである。
3年前の着陸時にも問題が発生した。機械の故障によって地面と玉兎のつながりが一時中断した。中国は自分の計画を成功させると信じられている。「現在の計画が意味すること中国が人を月に送ることである」。中国の宇宙部門は具体的なスケジュールを明らかにしていないが、15年から20年以内に人が月面に着陸するだろうと話している。
中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月26日