中国商務部の高峰報道官は26日開いた定例記者会見で、開放推進をめぐる取り組みについて説明し、全面的開放局面の形成に次の5つの関係を適切に処理することが必要であると強調した。
1、「引進来」(外資導入)と「走出去」(海外進出)の関係。
両方のバランスを重視する。積極的に海外資本の活用や先進技術、経営理念の導入を図り、外資活用の質を高めると同時に、企業の海外進出を支援し、その国際的な経営水準を引き上げ、相手国との共同発展を実現する。
2、沿岸部の開放と内陸部の開放の関係。
沿岸部の開放を本格的に進めるとともに、内陸部の開放も強化し、中西部と国境地帯を開放の最前線に位置づける。陸海、国内外の連携、東西双方向の開放という枠組みを確立し、地域の協調発展を促進する。
3、製造業の開放とサービス業など他分野の開放の関係。
中国製造業の開放は早くから進み、範囲も広かったが、これに対しサービス業の開放は遅れている。製造業の一段の開放を進めるとともに、サービス業の対外開放も進める必要がある。