ロシアメディアによると、中国人民銀行がロシアルーブルと人民元の金融業務でPVP(Payment Versus Payment)決済システムを構築することを発表した。貿易時における為替リスクの低減を目的とする。エコノミストのフレデリック・ウィリアム・エンダル氏がカナダ大学グローバル研究センターのウェブサイトで発表した文章によると、ロシアルーブルと人民元の間にある潜在リスクは、米ドルと米財務省による金融戦だという。
露通信社「ロシアの今日」ウェブサイトは10月24日、アメリカが中露貿易の妨害に注力するのは不思議なことではないとした上で、その規模や量が急速に増加する可能性が高いと指摘する。今年12月までに両国貿易総額は前年比30%の800億ドルに達する見込みだ。しかし新たな決済システムの構築を決定した理由は、それだけではない。
中国外国為替取引システム(CFETS)がその公式サイトで発表した声明では、CFETSはロシアルーブル以外にも、一帯一路構想に基づいた他の外貨業務においても同様のPVPシステムを始めるとしている。