形あるレールを敷設する必要がなく、「セントラルブレーン」の正確な制御により、列車に設定済みのバーチャルなレール上を走らせる。中国中車株洲電力機車研究所が自主開発した、世界初のスマートレール列車が23日、湖南省株洲市での運行を実現した。シンガポール華字紙『聯合早報』(電子版)が25日に伝えた。
スマートレール体験ラインの全長は3.1キロで、株洲スマートレール模範ラインの第1期プロジェクトだ。車道の幅は3.75メートルで、中央緑化帯の両側にある。全線に4つの中央ホームを設置し、上りと下りで共用する。駅と駅の間の距離は約600-800メートル。全長約32メートルのグリーン・スマートレール列車の車内は、高速列車に似ている。
スマートレール列車は鉄製の代わりにゴム製の車輪を使用し、形あるレールを敷設することなく、都市部の道路上を走行できる。同列車は将来的に、自動運転を実現する。同車両は中国が独自に開発した「バーチャルレール追跡・制御」技術を採用。車載センサーで路上のバーチャルレールを識別し、中央制御ユニットの指示により列車のけん引・制動・転向を調節し、バーチャルレール上を正確に走らせる。