中国の液晶パネル最大手、京東方科技集団(BOE)が465億元を投じて四川省成都市に新設した第6世代フレキシブルAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)ライン。ここで生産された製品が26日にも出荷される。同じく液晶パネル大手で家電大手TCL集団傘下の華星光電(CSOT)も、2019年に第11世代液晶パネルの量産を開始する予定だ。
近年、市場の拡大と政策面での追い風を受け、中国パネルメーカーの成長が続いている。研究開発投資の強化により、これまでのような海外頼みの状態から徐々に脱却しつつある。
中国工業情報化部(工信部)電子情報司の彭紅兵・副司長は、中国本土では次世代パネルラインの相次ぐ建設により、生産能力の拡大が続いており、2019年には世界一になるとの見通しを示した。
北京交通大学光電子技術研究所の徐征・教授は、中国のパネル産業について、投資家が巨大市場を有望視しており、地方政府からの力強い支援もあるとして、投資の大幅な伸びが見込まれると述べた。