中国はテレビ、携帯電話、タブレットPC、ノートPCなど応用製品の生産大国であり、パネルの需要が大きい。あらゆるモノがインターネットでつながるIoTの時代が来れば、パネル需要が拡大し、車載端末、ウェアラブルデバイス、スマートホームといった多様なシーンで活用されるようになると期待されることから、パネル産業に投資家の熱い視線が注がれている。
パネル産業は巨額投資を伴うため、地方政府も熱い期待を寄せている。土地や税金などの面で様々な優遇措置を講じたり、直接投資を行ったりするケースもあるほどだ。
徐教授は「パネル工場を1カ所立ち上げるのに少なくとも300億元の投資が必要だ。OLED(有機EL)なら400億元程度と巨額の投資が必要なため、多くの地方政府がこうした生産ラインに資金を投じている」と指摘する。