薛瀾氏は、要素に応じた分配のメカニズムの改善が、科学技術や資金などを所得分配に十分反映させることになり、全社会のイノベーションと創業の熱意を喚起するとの見方を示した。
中国科学院福建物質構造研究所学術委員会・主任、中国科学院・院士の洪茂椿氏は、過去数年にわたり研究所の科学研究成果の転化が大きく加速したことについて、科学研究員の持株が奨励され、科学研究院と企業の利害が強く結びついたことを要因の一つに挙げた。
社会運営の「安定装置」となる中所得層の持続的な拡大は、消費の潜在力解放や内需の拡大につながった。また、一部の層が製品やサービスの質と性能の高さを求めていることで供給体系から改革が加速し、経済成長と個人所得向上が相互に促進する良い循環をつくった。
第19回党大会代表、武漢市江岸区百歩亭社区党委・副書記の王波氏は、「パイを大きくすること」が経済を質の高い発展へと転換し、質の良い就業機会を創造する一方、「パイを分けること」が所得分配などの改革措置を加速し、民衆により多くの「満足感」をもたらすと話した。