国家エネルギー局は10月31日、記者会見を開き、中国の今年1-3四半期のエネルギー利用状況と再生可能エネルギーの発展状況について説明した。「今年に入って、中国の経済は安定して良い方向に向かい、エネルギー消費も継続して回復基調を維持している。主要指標は去年同期より良く、今年年初の予想を上回っている」と、国家エネルギー局発展計画司副司長の李福龍氏が記者会見で明らかにした。
李福龍氏の紹介によると、今年第1-3四半期の中国のエネルギー消費の増速は2015年の1%、2016年の1.4%から2.8%へと回復した。同期の電力消費量の増速が2015年、2016年の0.5%、5%から6.9%へと回復。石炭消費が3年続いた減少傾向から脱却。天然ガス消費量が約15.7%増と、ここ4年間の初の二桁成長となった。これは、中国のエネルギー消費が全面的に回復したことを証明している。
電力消費の構造から見ると、この3四半期、第二次産業の電力消費が引続き全社会消費の69.6%を占めているが、6年連続の低下傾向を辿っている。エネルギー多消費の四大業界の電力消費量の全体に占める比率も7年連続で低下し、累計では3.9ポイント低下した。
「これには、伝統的なエネルギー多消費業界の生産能力が減少し続け、供給側構造改革が奏功していることが反映されている」と李福龍氏が強調した。