昨年の中国企業の対米投資は、サービス業と先端製造業に集中し、中でも、情報通信技術、運輸、娯楽などに人気があった。例として、次のような買収事例が挙げられる。
保険大手、安邦保険集団は米ホテルチェーン大手スターウッド・ホテルズ・アンド・リゾーツ・ワールドワイドに65億ドルで買収戦略を仕掛けた。
2013年の食品大手、双匯集団による米食肉加工大手スミスフィールド・フーズの70億ドルでの買収に次ぐ2番目に大きな買収事例として、航空系コングロマリット、海航集団(HNAグループ)による64億9000万ドルでのヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスの株式取得も挙げられる。
同じく海航集団傘下で海運大手の天津天海投資が60億7000万ドルで米IT機器販売大手のイングラム・マイクロを買収、中国企業による米IT企業の買収事例としては過去最大となった。