中国資本の影響力が拡大、テンセントが時価総額でフェイスブックを抜く

中国資本の影響力が拡大、テンセントが時価総額でフェイスブックを抜く。

タグ:テンセント

発信時間:2017-11-23 13:44:44 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 香港で上場した中国IT大手テンセントの時価総額が21日、初めて5000億ドルを突破し、アジアで初めて「5000億クラブ」の仲間入りを果たした。さらにフェイスブックを抜き、時価総額で世界5位の企業になった。テンセントの急台頭は、中国資本の世界科学技術産業における影響力の高まりを反映している。テンセントの時価総額が記録を更新し続けているが、これは重要部門の業績急成長と、市場が同社の将来性に期待していることと関係している。しかしテンセントが世界科学技術企業のリーダーになるためには、依然として課題が山積している。

 

 株価はさらに上がるか?

 

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、テンセントの株価が記録更新を続けており、21日にも香港証券取引所で急騰した。同日取引終了時の時価総額は過去最大の4兆845億3700万香港ドル(約5228億ドル)にのぼり、5000億ドルを突破し、6位のフェイスブック(約5193億ドル)を抜き世界5位につけた。1-4位はアップル、グーグル、マイクロソフト、アマゾン。

 

 フィナンシャル・タイムズによると、香港株が急騰するなか、中国テクノロジー銘柄を代表するテンセントが、投資家から注目されている。テンセントの株価は年初の200香港ドル前後から現在の430香港ドル以上に達しており、124%以上も高騰している。ドイツ銀行、UBSはテンセントの株価予想値を引き上げ、少なくとも450-460香港ドルまで上がると判断した。テンセントの株価急騰により、馬化騰CEOはフォーブス長者番付で順位を上げている。グーグル共同創業者のセルゲイ・ブリン氏、ラリー・ペイジ氏、元NY市長のブルームバーグ氏らを抜き、アジア人の首位につけた。別の中国IT大手であるアリババの時価総額は現在約4812億ドルで、年内にも約4900億ドルに到達する見通しだ。

 

 貴州茅台の価値を上回る

 

 ブルームバーグによると、テンセントの時価総額が記録更新を続けているのは、重要部門の業績急成長と、市場が同社の将来性に期待していることと関係している。テンセントが先ほど発表した今年第3四半期決算によると、同社の今年第3四半期の売上は前年同期比61%増の98億2500万ドルで、利益は57%増の34億2700万ドル。

 

 また時価総額でテンセントに抜かれたばかりのフェイスブックが発表した、9月30日までの財務報告によると、同社の今年第3四半期の売上は前年同期比47%増の103億2800万ドルで、純利益は79%増の47億700万ドル。フェイスブックは業績、特に利益の面でテンセントよりも強いが、後者の成長率と潜在力はあなどれない。

 

 テンセント株を持つ香港の投資家は、買いだめして手放さない心理を抱いており、さらに高騰する可能性がある。21日付香港紙・星島日報によると、テンセントの新作スマホゲーム「光栄使命」が21日にリリースされたが、「王者栄耀」に続き再び中国本土を席巻する見通しだ。有利な要素が重なり、テンセントの株価が続騰し、香港株の代表銘柄になっている。 

 

 中国本土市場で株価が急騰している茅台も、A株の代表銘柄とされている。中国武漢科技大学金融証券研究所の董登新所長は21日、環球時報のインタビューに応じた際に「テンセントは香港株の代表銘柄、高額銘柄になったが、その名に恥じることはない。A株を代表する貴州茅台よりも高い価値と意義を持つ。貴州茅台よりも長期的な投資価値があり、より大きな成長の余地があるため、(テンセント株の)一定のバブル化は正常だ。中国という13億人の大市場に、テンセントに代わる企業が現れなければ、その将来について非常に楽観視できる」と指摘した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月23日


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