3Gは速度を上げ、4Gは生活を変えたが、5Gは社会を変える。5Gの普及にはまだ2年ほどかかるが、産業チェーンにおいて、5Gをめぐる大規模な商戦は避けられない状況となっている。
11月23日から26日にかけて開かれた中国モバイルグローバル協力パートナー大会で、5Gに関する各種の技術と商品が注目を集めた。
中国移動研究院無線・端末技術研究所の丁海煜所長は、「5Gはまったく新しい通信技術であり、このような通信技術は人工知能(AI)やビッグデータと密接につながり、IoEに基づくまったく新しい時代を切り開く」と話す。エリクソンの張至偉チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)は、「5Gは新しい技術革命をもたらし、注目を集める中でも、シーンの応用は重点の1つになるだろう。例えば、牛の体にセンサーを付ければ牧場の利益が増え、タクシーのスマート管理システムは作業効率を大幅に向上させる」と述べた。
市場調査期間のIHSの報告は、5Gはあたかもプリンタ、インターネット、電力、蒸気機関、電報のように、作業工程を再設定し、経済競争の優位性の規則を再構築することができ、人の生活に深く幅広い影響を与える一般的な技術だとの見方を示した。また同報告は、2035年に5Gは世界に12兆3000億ドルの経済効果をもたらすと予想。これは米国の消費者の2016年の総消費額に相当し、5Gグローバル・バリューチェーンは3億5000万ドルの利益と2200万の雇用を創出するということになる。うち、中国に950万の雇用が創出され、米国の340万を超えて世界最大となる。
5G争い 入り口で「カーレース」
5Gの誕生の日が迫り、通信業者、チップメーカー、端末商品メーカーなどは「アクセル」を踏んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月3日