中国高速鉄道の奇跡の「カギ」を探る

中国高速鉄道の奇跡の「カギ」を探る。

タグ:中国高速 鉄道

発信時間:2017-12-02 09:59:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る




  「本当に素晴らしい。ワシントンにもニューヨークにもこのような列車はない」。米国の女性記者が中国の「復興号」体験動画で話題を呼んでいる。

 

 日本の『朝日新聞』は15日、「復興号」体験記事を掲載し、「中国の鉄道技術を見くびってはいけない」と論じた。

 

 21日に開かれた「中国・パナマビジネスフォーラム」で、パナマのフアン・カルロス・バレーラ大統領は、「中米鉄道の建設に中国の技術と資金を導入したい」と、高速鉄道に試乗し感動した旨を伝えた。

 

 わずか10年で技術導入から世界をリードするまでになった中国の鉄道が多くの人を惹きつけたのはなぜだろうか。記者はこのほど、中国鉄道通信信号股フェン有限公司(以下、中国通号)を訪れた。中国の高速鉄道の飛躍的発展の縮図と言えるここで、中国高速鉄道の「奇跡」と「カギ」を知ることができる。

 

コア技術の「中国製」を3年で実現 西側は30年費やす

 

 中国通号研究設計院集団副総技師の江明博士は、「車両、駅、鉄道、橋が揃っても、高速鉄道は運行できない。車両制御システムが列車の安全な運行を保障する」と話す。

 

 列車を人に例えると、列車の運転技術は「大脳」と「中枢神経」だが、このコア技術は少数のグローバル企業が独占していた。

 

 コア部品とコア技術の外国メーカーによる独占は中国の高速鉄道の建設と発展を制約した。中国の高速鉄道が「グローバル化」するには、自主的知的財産権を有する設備と技術がなければいけない。

 

 中国通号党委員会書記・会長の周志亮氏は、「新たに発足した党委員会のメンバーは、本当のコア技術は金で買えず、学ぶこともできず、自主イノベーションでしか得られないという同じ考えを持っている。中国通号は技術戦略を導入・消化・吸収型から自主イノベーションに迅速に移行した」と話す。

 

 高速鉄道の建設初期、中国通号は3000人以上を集め、高速鉄道C3運転システム、地下鉄CBTC運転システムなどの自主化チームを結成した。自主イノベーション、広報活動を通し、中国の高速鉄道、地下鉄車両の運転技術の完全自主化と商品の完全国産化を実現した。周志亮氏は、「中国は西側の同業者が30年かけて実現した技術の飛躍を3年でやり遂げた」と話した。

 

 中国通号が開発したCTCS-3級運転システムは世界で最も先進的な運転システムとして京滬、武広、哈大、蘭新、滬昆などの高速鉄道に導入され、高温、寒冷、高原などの多種の複雑な環境と気候条件に完全に対応し、高速鉄道車両の安全かつ安定した運行を技術面から保障した。

 

 備蓄と研究を重ね、未来に向かう中国通号は北斗衛生を用いた次世代の運転システム、スマート総合輸送システム、時速400キロ以上の運転システムなどの開発に取り組んでいる。


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