「自動運転」の時代到来 高速鉄道はより安全に
中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)の報告は、「交通強国」の建設を提起した。このほど公布された『鉄道“十三五”発展計画』は、中国の鉄道の次の「小さな目標」を打ち立てた。2020年までに全国の営業キロを15万キロにし、うち高速鉄道を3万キロにするという目標である。
『計画』によると、2020年までに高速鉄道は80%以上の大都市をカバーする。動車組は旅客輸送量の65%を担い、北京と大部分の省都への移動時間を2~8時間に、近隣の大中都市の移動時間を1~4時間にし、主要都市内の移動時間を30分から2時間にし通勤を便利にする。
中国の高速鉄道の建設は高速を維持するということになる。高速鉄道の急速かつ安定した運行、高速、高密度、高効率の運行を維持するには、スマート化が主な発展方向になる。
江明氏は、「運転速度の向上に伴い、制動距離も大幅に延び、人だけに頼って信号を認識すれば安全運転を保障できない。そのため、運転システムをスマート化し、自動で運行可能な距離と線路状況を確認する必要がある。速度が安全ラインを超えれば、運転システムは安全防護措置をとり、自動でブレーキをかけ、列車の安全運転を保障できる」と話す。
高速鉄道分野において、中国通号は世界初の時速350キロの自動運転システム(C3+ATO)を開発した。同システムは北京冬季オリンピックでサービスを行う京張高速鉄道に導入される予定。
都市間鉄道分野において、中国通号は広東省の莞恵都市間鉄道に世界初の自動運転鉄道を建設し、最高時速200キロの自動運転、正確な停車を保障する。