中国国家統計局が7日発表した2016年の中国イノベーション指数は推計で181.2と前年を5.7ポイント上回り、着実な上昇傾向を示した。
イノベーション創出による成長戦略と「大衆創業・万衆創新」(大衆起業、イノベーション)の取り組みが著しい成果を挙げており、イノベーションが質・量ともに向上していることがうかがわれる結果となった。
2016年の国家財政のうち科学技術分野の支出は7760.7億元と前年比で10.8%増加し、約4年ぶりの高い伸びとなった。科学技術分野への割り当てが財政支出全体に占める割合は4.13%と前年比で0.15ポイント上昇し、2011年以降続いていた低下に歯止めがかかった。
2016年にR&D(研究開発)費用の追加控除政策の対象となった企業は、大手・中堅の工業企業のうち7515社と、前年比で14.4%増加した。対象となった企業が全体に占める割合は12.1%と前年比で約2ポイント上昇した。