インターネットは、今最も発展活力がある分野で、人類を幸せにすると同時に、世界各国の主権、安全、発展利益に対して新たな試練を数多くもたらしている。世界的にプライバシーの侵害、知的財産権の侵害、ネット犯罪などがたびたび起こり、サイバーモニタリング、サイバー攻撃、サイバーテロなどが世界の公害となった。一方、国家間の情報の隔たりから、既存ネットワークの秩序不統一、既存ネット空間のガバナンス・規則が多くの国の意向と利益を反映することが困難となっていることまで、各国のインターネット発展不均衡、規則の未整備、秩序の非合理などの問題が日増しに目立っている。
インターネットは高度なグローバル化の特性を持つため、問題と試練を目の前にするこの状況には注意が必要だ。ネット空間の相互接続の特性を決めれば、全ての国家が協調性を欠いて無関心ではいられなくなり、相互の尊重と信頼を基盤に一致団結、コミュニケーション強化、コンセンサス拡大、協力深化を通じて、インターネットグローバルガバナンス体系の変革を推進することになる。
強烈な紛争や争いのなかで共通点を探り、関係者の考え方を転換させ、食い違いを巧みに解消し、最終的に関係者が満足する結果につなげること。多くのグローバルウォッチャーの目には、地域紛争の調停にしても、危機の解決にしても、中国の手法が「人々の耳目を一新する」ものとなっている。柔軟で実践的な解決プランの背後には、支配と排他の考えを捨て、心を合わせて協力し、互恵・ウインウインを実現するという中国の理念による強い支えがある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年12月10日