中国文化娯楽行業協会は7日、『2017年中国ゲーム業界発展報告』を発表した。報告によると、今年の中国のゲーム市場の規模は安定して拡大したが、伸び率はやや縮小し、各ゲーム市場に温度差が生じている。
今年の中国ゲーム業界の営業収入は約2200億元で前年比23%増。うち、インターネットゲームはゲーム機、VRゲームを大幅に上回り最大の勝ち組となり、営業収入は2000億元を超えた。
モバイル通信の時代、ユーザーのゲーム習慣はインターネット市場の分化を招いている。モバイルゲームの営業収入は約1100億元でインターネットゲームの5割を占める。一方、ウェブゲームは品質がプレイヤーのニーズを満たせず、ユーザーが減少し続け、市場規模は前年比で14.7%縮小した。
業界関係者の李明氏によると、今年の世界ゲーム市場の収入は7661億元で前年比10.7%増、うちモバイルゲーム市場は急速な成長を遂げ、中国の市場規模は世界の28%を占め、昨年の世界の映画興行収入に迫る勢いである。
自主開発のゲームが海外市場を占領
中国が自主開発したインターネットゲームの質の向上に伴い、中国産ゲームの海外進出も活発化している。報告によると、2017年に中国が自主開発したインターネットゲームの海外における営業収入は76億ドルを超え、中国のインターネットゲーム会社は次々と東南アジアや欧米の市場を占領している。それらのゲームの多くは中国の要素を取り入れている。
業界関係者の蒲林江氏は、「ゲーム内のインスタンスダンジョンを通し、道具、音、美術などが見られる。例えば、蘇繍を服にすれば、ゲームの中で目にし、実際に鑑賞することもできる。道具、古琴、天文暦法、伝統の民間文化にか関わるものなど、ゲームの中で二十四節気の変化を見ることもできる」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月11日