韓国メディアは、今年韓国を訪れる中国人観光客は昨年の半分に減少し、その影響で今年の韓国のGDPは5兆ウォン(約303億元)減少する見通しだと伝えた。しかし、近頃の両国関係に改善の兆しが表れており、韓国を訪れる中国人観光客が増えれば、損失は減る可能性もある。
韓国の『亜洲経済』ウェブ版は13日、韓国中央銀行の情報を引用し、2016年に韓国を訪れた中国人観光客は806万8000人で、「THAAD」問題により今年の中国人観光客数は昨年より400万人減少すると伝えた。今年3月中旬に中国人ツアー客が激減し、各観光スポットでは中国人の団体の姿を見かけなくなった。3~10月に韓国を訪れた中国人は約238万2000人で前年同期(594万7000人)より60.1%(356.5万人)減少。同時期の1月あたりの入国者数も40%-69.3%減少している。
韓国中央銀行の統計によると、中国人観光客1人あたりの経済効果は1300ドルで、中国人観光客の大幅減少によりGDPは約52億ドル減少すると推算される。今年10月に開かれた経済見通し説明会で、韓国中央銀行は「THAAD」問題により今年の経済成長率は0.4ポイント低下すると示した。
しかし、中韓両国政府は10月末に中韓関係などについて交流し共通認識に達し、11月末に中国は北京市や山東省などの旅行会社が韓国ツアー商品を販売することを許可し、韓国観光業の回復が期待される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月14日