中国の資本市場には中小規模の投資家が比較的多いため、大株主の保有株売却や「高送転」を利用した投機的売買などの行為がネガティブな影響を及ぼし、投資家マインドや資本市場の健全な発展を損なう。監督管理部門が「市場規則」と法執行度を強化したことは、違法行為の取り締まり効果が大きく、市場の長期にわたる健全な発展につながる。
特に注目すべきは、中国資本市場の持続的な成熟がますます鮮明となり、評価もされていることだ。
国際通貨基金(IMF)と世界銀行(WB)は先ごろ、中国に関する「金融部門評価計画(FSAP)」最新評価レポートを発表した。レポートは、中国証券先物監督管理制度が全体的に国際スタンダードを満たしていると評価。中国証監会が最初のFSAP評価以降、リスク予防・コントロール、監督管理強化、改革深化などの面で成果を上げ、特に投資家保護と市場リスク管理における中国の先進的な手法は参考になるとの見解を示した。