オーストラリア外務貿易省はこのほど、2016~2017年度の中国向け輸出額が前年比25%増の1100億豪ドルと、過去最高を記録したと明らかにした。
同国のスティーブン・チオボー(Steven Ciobo)貿易・観光・投資大臣はこれについて、中国との二国間自由貿易協定(FTA)の締結が大きく寄与したとしたと指摘。FTA発効から2年で両国に実に大きな利益をもたらしたと評価した。
今年1~9月の中国向け輸出の品目別統計によると、ボトルワインが前年比61%増の4.98億豪ドル、スキンケア用品が48%増の3070万豪ドル、未鍛造の精錬鉛が15倍の4.34億豪ドルに上った。
ワインについては、豪州は中国向け輸出額でフランスを抜いて最大の輸出国となっており、豪州産ワインの中国向け輸出にかかる関税率は14%から5.6%に引き下げられている。今後はさらに2.8%に引き下げれ、2019年にもゼロ関税が実現する見通しで、中国市場での豪州産ワインに対する需要は益々高まるとみられる。
関税の減免による恩恵を受けるのは貨物貿易だけではなく、豪州産のアワビやオレンジ、ボトルワイン、スキンケア用品などにも広がると期待される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年12月22日