フランス紙『Les Echos』は12月18日、「中国のロボットの数が激増」という見出しで、「今年の中国の産業用ロボットの生産台数が初めて10万台を超えた。中国の工業全体におけるロボット化の比率は世界平均水準を大幅に下回るが、10万台という規模は中国の工業が急速に近代化していることを示す」と論じた。
今年1~10月の中国の産業用ロボットの生産台数は10万台に達した。中国工業情報化部は、今年の生産台数は12万台に達し、16年の7万2000台と比べて急増すると予想する。全国の工業のロボット化の比率はまだ低いが、中国政府は壮大な「中国製造2025」計画を打ち出している。同計画によると、中国は工場生産の近代化と工業製品のハイエンド化を目指す。中国は産業用ロボット需要が世界最大の市場であり、国際ロボット連盟は「中国は世界の約3分の1の産業用ロボットを購入し、この市場の需要は拡大し続けている」とした。2015年、中国が購入した産業用ロボットの3分の2が外国産であり、これは国内の産業用ロボットメーカーの発展を促した。
また、中国のロボット化の加速は労働力不足によるものでもある。中国の労働力人口は年々低下し、中国政府は2030年までこの状況が続くと予想している。そのほか、中国の人件費は増加し、東南アジア諸国は製造業において価格優位性を強めており、中国のロボットの使用増加は労働力と価値の不足を補うとみられる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月23日