IMFと世界銀行がこのほど発表した、中国「金融部門評価計画」更新評価核心成果報告で、中国のファイナンシャル・インクルージョンの発展が評価されている。報告書によると、経済転換の一部分として、政府は金融機関が資金融資を行う際に個人、零細企業、労働集約型企業を重視するよう要求している。中国はファイナンシャル・インクルージョンが大きく進展。口座浸透率、貯蓄、決済サービスの使用は高いレベルに達しているという。
2011年以降、中国経済は高速成長を継続。現在、必要かつ持久性の経済転換を行っている。金融システムは中国経済の高速成長を支援しており、貧困率はこれにより大幅に下落。金融サービスはほとんどの国民に恩恵を与えており、経済活動の多方面に関わり、ファイナンシャル・インクルージョンは大きくレベルアップした。また中国のフィンテックの顕著な拡大が金融包括性を促進しており、フィンテックはファイナンシャル・インクルージョンにおいて非常に積極的な役割を果たしている。
近年、中国の管理当局はファイナンシャル・インクルージョンを発展させることを明確化している。数年来の中央一号文件も多層レベルかつ全面的、持続可能な農村金融サービスシステムの構築、および農村ファイナンシャル・インクルージョンの発展について、具体的な要求と目標を打ち出している。