今年に入り、同関連の政策が一段と増加している。5月、国務院常務委員会は大型商業銀行が2017年内にファイナンシャル・インクルージョン事業部の設立するように明確化。同月、銀監会は「大中型商業銀行の同事業部の設立実施方案」を発表。銀行業は今後、ファイナンシャル・インクルージョン、零細企業融資、三農融資、脱貧困強化融資、インフラ整備、住宅プロジェクトなどの重要プロジェクトを重点的に支援していく。銀監会によると、2017年第3四半期末時点での全国金融機関融資(人民元・外貨建て)残高は122.18兆元。そのうち零細企業融資残高は29.66兆元と全体の24.27%を占めている。
業界関係者によると、銀行によるファイナンシャル・インクルージョンの実施加速は中国の同システムの構築にプラスに作用し、銀行の金融サービスカバー率の引き上げに大きな意義を持つ。さらに2018年に入ってはその積極性が一段と高まっていく。