「2017年全体で、全国一定規模以上の工業企業(年間売上高2000万元以上の企業)の付加価値額が前年比で約6.5%増加、付加価値額1単位当たりのエネルギー消費量は約4%減少、ソフトウエア・ITサービス業収入は14%増加、電気通信業務総額は69%増加、インターネット産業収入は40%増加する見通しだ」。中国工業・情報化部の苗圩部長は25日、2017年の全国工業・通信業の業績を総括してこう述べた。
「全国一定規模以上工業企業の付加価値額の伸びが約6.5%に達したことは容易なことではない」。苗圩部長は、「中国工業企業の付加価値額の伸びは長年に渡り鈍化してきたが、2010年以来初めて成長加速に転じた」と指摘した。
賽迪研究院の王鵬・副院長は、「2017年の工業経済は安定の中で改善に向かい、質的向上が続いた」との見方を示した。「安定」は工業付加価値額の伸び率が6.5%と2016年より0.5ポイント拡大した点に現れ、「改善」は原動力の切換えと構造改善の2つの側面に現れた、としている。