工業経済成長の原動力はこれまで投資に依存してきたが、徐々に投資・消費・輸出による協調発展にモデル転換しつつあり、なかでも消費の工業成長への寄与率は突出している。2017年の中国情報消費の規模は4.5兆元に上り、最終消費支出に占める割合は10%に達した。新エネルギー自動車の普及台数は年間で70万台を超え、3年連続で世界一となった。また現在は、スマートヘルスケア、スマート介護、冬季スポーツ関連産業など新たな消費の成長分野が形成されつつある。
製造業は産業バリューチェーンのミドル・ハイエンドに向かって歩みを加速している。2017年1-11月のハイテク産業と設備製造業の付加価値額の伸びは13.5%と11.4%で、工業全体を大きく上回った。ドローン、産業ロボット、モバイル決済、シェアリングエコノミーなどの新興産業は発展が加速し、一部の分野は世界トップクラスに躍進した。既存産業の改良と高度化も加速している。2017年は産業資本と金融資本の協力により、金融機関から2兆元を超える貸出が促された。また、年間技術改良投資が工業投資全体に占める割合は44.6%に達し、工業投資の約半分が既存生産設備の改良と高度化に充てられた。