先ごろ開かれた中央経済活動会議で、「中国の特色ある社会主義は新時代に入り、中国経済の発展も新時代に入った。その基本的な特徴は、中国経済がすでに高速成長の段階から質の高い発展の段階に方向転換したことだ」と指摘された。
中国経済の質の高い発展の特徴として、次の5つが挙げられた。
(1)第3次産業の経済成長に対する寄与度が顕著に拡大
2015年から、中国の各経済指標にモデル転換と高度化を示す明確なシグナルが現れている。関連部門の試算では、2017年1-9月期の第3次産業付加価値額対GDP比は52.9%に上った。これは、中国経済の質の高い発展への転換を推進するにあたり、サービス業の発展を柱の1つとすべきことを示している。
(2)イノベーションの経済成長に対するけん引が重要
中国経済の高速成長から質の高い成長への転換を推進するには、「イノベーションは成長けん引の第1の力」という理念を確立する必要がある。また、知財権の保護を強化し、社会全体で「大衆創業、万衆創新」の良好な機運を醸成、質的な成長要因を示す全要素生産性(Total Factor Productivity:TFP)の向上に注力する必要がある。今後20-30年間は、インターネットにより社会全体の生産・生活スタイルが全面的に変わり、これまでにない爆発的な成長を遂げる可能性がある。このチャンスを逃さずに、中国経済を一段上のステップに押し上げる必要がある。