中国金融業の対外開放が新たな段階に入っている。取り急ぎ、銀行業の対外開放に関する細則が決まった。専門家によると、金融分野の持続的対外開放は中国の金融機関のミクロ的な効率を向上させると共に、中国の金融業全体の競争力向上に益するという。
銀行業対外開放の細則が決まった。中国銀行業監督管理委員会は先ごろ、民営銀行以外の中国資本銀行および金融資産管理企業の外資持ち株比率制限を緩和するとした上で、国内外一致の株投資比率の実施規則を発表した。これについて業界筋は、「中国金融業対外開放のさらなるエポックであると同時に、金融業市場の新たな開放政策が始まったことを意味する」と話す。
中国銀行業監督管理委員会はまた、今後の銀行業対外開放の三大政策の方向性を打ち出している。第一に、外国銀行のコマーシャルプレゼンス形式に対する選択範囲を緩和する。それにより、国内金融システムの多様な発展を促進させる。第二に、外資銀行業務の営業範囲を拡大する。外資銀行の人民元業務の待機期間を取り消し、外国銀行支店の政府債券関連業務を支援し、外国銀行支店の人民元リテール業務制限を緩和する。これにより、外資銀行の金融市場業務への参入を下支えすると共に、金融システムの活力を高める。第三に、監督管理規則を最適化する。外国銀行支店の運営資金管理要求と監督管理検査の方法を調整し、彼らの経営的優位性を伸ばし、競争力を高めていく。