スペイン紙『エル・パイス』ウェブ版はこのほど、中国は本当の人工知能(AI)革命の最中にあり、その実力は同業界のリーダーである米国と競争できるほどだと論じた。今年7月に中国政府は次世代AI技術に関する発展計画を発表した。2020年までに、中国はAIの全体技術と応用を世界先進レベルにし、2030年までに世界の主なAIイノベーションセンターにすることを目指している。
『エル・パイス』は、この発展戦略の最初の効果が現れたとしている。中国のAI企業は自動運航船、渋滞する都市で使用する交通整理AIシステム、患者が症状に気付く前に病気を認識し治療する技術、AIを使った借款プラットフォームで最適の貸付対象を選び詐欺を防ぐ技術などの開発に取り組んでいる。
しかし、AI技術の中国での発展には思うようにならない部分もある。中国のAI技術の研究はこれまで、顔認証や音声認識システムに集中していた。
日本の『読売新聞』は、「中国が米国からの人工知能の主導権獲得を図る」という文章を掲載した、同紙経済部の小川直樹主任は文章の中で、「中国はAI分野で急成長している。十分な科学研究予算、優秀な人材、ビッグデータの3つの優位性により、中国は米国を越えようとチャンスをうかがっている」と論じた。
外国メディアも中国のAI分野における発展に注目している。『エル・パイス』は、「安全分野においても防衛分野においても、経済的利益を考えても社会福祉を考えても、中国がAI業界のリーダーになっていることは間違いない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月30日