第二に、民間投資の分布と経済発展度に正の相関関係がみられる。中国経済の大きな特長は、戦略に奥行きがあり、経済の強靭性も大きい一方で、地域的な経済発展格差も大きい。地域ごとにみると、経済発展水準は、投資伸び率にも反映されている。国家統計局の統計によると、2017年11月の東部地区民間固定資産投資は前年同期比8.2%増、中部地区は7.1%増、西部地区は4.3%増、東北地区は0.3%増だった。「こうした状況は、民間資金の流動が経済発展の規律を守り、民間投資が投資利回りを重視していることを示す。また、東部地区の急速な投資増は、世界貿易の回復とも直接関係している」。
第三に、投資が回復するなかで民間投資構造が持続的に最適化された。2017年1-11月の高エネルギー消費投資はマイナス成長となる一方、コンピュータ、通信・その他電子設備製造など向けの投資は20%以上の高成長となり、民生の改善につながった。こうした変化が起こり、関連政策の恩恵が民間投資の促進に及ぼす効果が次第に目立ってきた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年1月11日