中国国家発展改革委員会(発改委)など6部門が8日、「浅層地熱エネルギーの開発加速、北部地域での暖房用石炭代替燃料としての利用促進に関する通知」(以下、通知)を共同で発表した。一連の支援政策により、地域の事情に応じて浅層地熱エネルギーの開発利用を加速、北部居住者への地域熱供給事業で暖房用石炭の使用を削減し、代替燃料として地熱エネルギーの利用を推進する。先ずは都市部、産業団地、郊外の町、農村などでモデル地区を選定してプロジェクトを先行実施する。業界関係者は、地熱エネルギー産業がこれを機に発展の春を迎えるとみている。
クリーンで環境にやさしい新型再生可能エネルギーである地熱エネルギー資源は、中国で広く分布し、埋蔵量も多い。中国地質調査局が2015年に行った調査によると、全国336都市で浅層地熱エネルギーの年間可採埋蔵量は石炭換算で7億トンに過ぎなかった。しかし、地熱エネルギーの開発利用は、水力、風力、太陽光などと比べてまだ初期段階にあり、2015年の中国での地熱エネルギー年間利用総量は石炭換算で約2000万トンにとどまった。