アメリカ第二の銀行大手、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチが発表したデータによると、ブラジルは南アフリカとトルコと並び、依然として世界10大経済国の中で経済が最も脆弱な国だった。一方、中国とロシアは10大経済国の中で経済成長が最も速く、経済が安定した国だった。「南米僑報網」が報じた。
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの経済発展研究アナリストたちが、4800項目の指標から世界68の国と地域を調査した。彼らが出したデータによると、世界の10大経済国のうち、ブラジルと南アフリカ、トルコが依然として経済が最も悪く、成長速度が最も遅い国となっている。
中国とロシアは、依然として10大経済国の中で最も経済成長が速く、経済発展の質が最も安定している国だった。同銀行のデータによると、ロシアの公共債務比率は世界最低で、国内外の民間債務も非常に少ない。また中国は経済成長の速度が依然として世界トップクラスにあり、68の国と地域の中で上から4番目だった。
同銀行の経済アナリストは、「ブラジルは国内流動資本、インフレ、経済成長率の面でパフォーマンスが芳しくない」とした上で、「政府が財政支出政策の引き締めを実施し、銀行がレバレッジ解消に動くことで、ブラジル経済が好転する可能性もある」と指摘する。同時に、ブラジルは外部資本の流動性指標が非常に良く、経済発展を促進する作用もあるとしている。
世界銀行のエコノミストも、ブラジル政府は国家財政支出をさらに計画的に運用するべきだと指摘する。構造調整を進めると同時に、地方自治体の債務管理レベルを強化し、ブラジル公務員の給与支出予算を下げるべきだとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月14日