モバイルSNSの「momo」が1月7日、「2017年ネット動画司会者報告」を発表した。1万人近いネットユーザーとネット動画司会者にアンケート調査を行った結果、ネット動画キャスターも視聴者も、ネット生放送の魅力に「親しみやすさ」、「芸の才能」を多く挙げており、「司会者の見た目の良さ」を上回った。ネット生放送分野では、「見た目こそ正義」というわけではないようだ。
収入面をみると、ネット動画司会者の「収入」、「学歴」、「仕事投入時間」に相関関係がある。プロのネット動画司会者の35%は月収が8000元以上だった。副業のネット動画司会者で月収8000元以上はわずか5%だった。プロのネット動画司会者の6.6%が月収3万元以上だった。
1万人近い調査対象者のうち、95.8%が「ネット生放送を見たことがある」と回答。47.7%が「ほとんど毎日ネット生放送を見ている」と回答している。女性より男性のほうがネット生放送を好んでおり、男性の49.7%が「ネット生放送を毎日見ている」と回答した。一方の女性は41%だった。
ネット動画司会者は、この2年で収入が最も高い新興職業の1つとなっている。2017年、YouTubeでの収入が最も高かったダニエル・ミドルトン氏の年収は1650億ドルだった。「momo」の生放送プラットフォームで開催された「2017年度全国10大女性司会者」で優勝した獅大大さんは、決勝戦の夜に147万元の収入を得た。
その一方、ネット動画司会者は資本力を必要とする職業でもある。プロのネット動画司会者の約15%が、生放送に5000元以上の製作費をかける。5000元以上かけるプロのネット動画司会者は4.5%、2万元以上も2%いた。
インターネット時代は若者たちの仕事観を変えている。国家人力資源社会保障部が発表したデータによると、2016年の新卒を控えた学生に最も人気の新興職業ランキングにおいて、54%が「ネット動画司会者」を挙げている。他にも「声優」、「メイクアップアーティスト」、「ゲーム・デバッガー」などがあった。
同報告によると、生放送の司会者と視聴者は共に非常に若い。生放送視聴者のうち1990年代生まれが96.4%を占め、1990年代生まれの司会者も67.5%を占めた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月14日