上海市の南京路でオープンしたばかりの「スターバックスリザーブロースタリー」には、コーヒーを味わう高齢者が集まっている。彼らはブランド品ではないが整った身だしなみをしており、センスが光る。中には高齢の女性のグループや老夫妻の姿もあり、この若者が集まる消費の場で異彩を放っている。シンガポール華字紙『聯合早報』(電子版)が10日、伝えた。
一般的なスターバックスと異なり、この上海最新の人気カフェにはさまざまな種類のコーヒーが集まる。世界各地の豆、斬新な淹れ方など覚えきれないほどで、初めて訪れた人はどうしていいか分からず戸惑うほどだ。
しかし60代の高齢者は自信あふれる様子をしている。彼らは利用客の間を行き来し、異なる試飲カウンターで豆の特徴、焙煎方法や淹れ方などについて質問し、自分好みの味を選ぶ。出来上がったコーヒーを味わう間、彼らは上海語でコーヒーの知識を交換し、時には共通語で店員と話をする。
スターバックスの中国1号店は北京で開かれた。しかし現在、店舗数が中国で最も多いのは上海となっている。個性的で独立したカフェの流行により、スターバックスのようなチェーン店はコーヒーの質を求める消費者にとって魅力的ではなくなったと考える人もいる。しかしスターバックスのビジネスライクな雰囲気、消費水準、経済発展力、特に社会の発展を象徴する効果に衰えは見られない。このスターバックスでコーヒを味わう高齢者は、上海人のおしゃれで開放的な一面、高品質の生活への願いを反映している。これはもはや若者だけの特権ではなくなった。