1970−80年代以降、社会環境の変化により、中国は消費者が中心となり促進する2回の経済モデルチェンジを迎えた。今や高齢化の波が押し寄せ、高齢者は重要な経済発展力を形成し、消費者が中心となり促進する3回目の経済モデルチェンジをけん引しようとしている。
データによると、60歳以上の高齢者が中国の総人口に占める割合は2050年に3分の1に達する。多くの高齢者は、シルバー産業に幅広い市場をもたらす。高齢者による観光やイベントなどの商品の他に、中国の高齢者の投資の需要も顕在化している。世界で話題になった「中国のおばさん」が良き例だ。
高齢化はビジネスチャンスをもたらすが、都市部の介護サービスや医療施設などの大きな課題も生む。高齢化問題の解消は、中国の都市で重要な行政とされている。上海を例とすると、現地政府が自ら建設するデイサービス施設、介護施設などが近年、雨後の筍のように増加している。政府は最近、2万人以上の介護士の研修を行っており、介護の「最後の1キロ」を打開しようとしている。しかしながら介護と医療のほか、高齢者が精神的に充実した生活を求めることで、高齢者の需要がただ生きることから楽しむことに変化しつつある。これは都市部の既存の介護サービスに新たな要求を突きつける。
中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月16日