2017年の中国の国民経済運営をめぐる主要経済データが最近、相次いで発表されている。公開された情報によると、2017年通年の中国の国内総生産(GDP)成長率は前年比で7年ぶりに上昇し、GDP規模は80兆元という新たな大台を突破する見込みだ。中国経済の安定しつつ前進・好転する流れが強まっており、経済発展の質と効果が高まり、活力と柔軟性がさらに強化されている。
消費アップグレード戦略のけん引を受け、社会消費財小売総額が2桁台の成長を維持した。実物商品オンライン小売額の伸び率は27%前後を維持し、非実物は50%以上となった。2017年第1−3四半期の消費の経済成長への寄与度は64.5%に達した。
中国の2017年の貨物貿易輸出入額は27兆7900億元で、うち輸出が10.8%増、輸入が18.7%増。2年連続減少の局面を一挙に覆し、貿易発展の質と効果がさらに向上した。
2017年の社会融資総量残高は前年比12%増で、実体経済を支える金融の力が強いことが分かる。昨年末現在、広義マネーサプライ(M2)残高は8.2%増で、伸び率が過去最低水準となった。これは金融のデレバレッジに成果があったということだ。
工業企業の利益が高い伸び率を維持し、企業の収益の改善が続いている。第三次産業がGDPに占める割合がさらに上昇している。国民所得増加率は経済成長率を上回り、特に農家の増加率が高い。都市部新規就業人数は1300万人で、全国都市調査失業率と31大都市調査失業率は低い水準を維持した。