長城汽車の「哈弗H6」
中国自動車工業協会のまとめによると、2017年の中国乗用車販売台数は2471万8300台だった。前年比での伸び率は1.4%にとどまり、前の年より13.53ポイント縮小、2008年以来最低の伸び率となった。
自動車市場の成長鈍化は、主力のSUVの伸び悩みと無関係ではない。2017年の中国SUV販売台数は1025万2700台で、前年より13.32%増加した。SUVは3大ボディタイプ(セダン、SUV、MPV)のうちで唯一、前年を上回ったが、伸び率はその前の年の44.59%より大きく鈍化した。
具体的な車種を見ると、2017年は中国独自ブランドのSUV、7車種が販売台数トップ10入りし、長城汽車の「哈弗H6」(ホーバーH6)、上汽通用五菱汽車の「宝駿510」、広汽汽車の「伝祺GS4」(トランプチGS4)がトップ3を占めた。このほか、吉利博越、長安CS75、栄威RX5、哈弗H2もランキング入りした。外資との合弁モデルでは、独フォルクスワーゲン(VW)の「途観」(ティグアン)と米ビュイック・エンビジョン、日系ホンダCR-Vの3つの老舗ブランドが1車種ずつランクインした。