日本の株式会社三菱東京UFJ銀行はこのほど、中国インターバンク市場で「パンダ債」の発行に成功した。日本の発行体が中国資本市場でパンダ債を試験的に発行した初めてのケースであり、中国インターバンク市場初の私募債でもある。今回の発行にあたっての引受主幹事は中国銀行と三菱東京UFJ銀行(中国)有限公司、発行額は10億元(約173億円)、期間は3年、額面金利は5.3%となっている。「経済参考報」が伝えた。
パンダ債とは、海外で合法的に登録設立された機関が中国債券市場で発行する人民元建て債券を指す。海外機関を積極的かつ適切に誘致して中国域内で人民元建て債券を発行するようにし、パンダ債市場の規範ある発展を推進することが、中国債券市場の対外開放における重要な柱の一つだ。
三菱東京UFJ銀行の内田和人取締役常務執行役員は取材に答える中で、「このたびの中国資本市場でのパンダ債発行の試行は、一方では中国市場の力を借りて日本企業の資金調達ルートを増やし、人民元の国際化をさらに推進することになる。また一方ではこのたびの発行が良好なモデルとなって、より多くの日本の同業者たちに中国資本市場への関与を促す上でプラスになる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年1月27日