8日の人民元対米ドル基準値は1米ドル=6.2822元と、前の取引日より60ベーシスポイント上昇した。2015年8月11日の中国人民銀行(中央銀行)による為替レート形成メカニズム改革実施以来の最高を更新した。今年に入って、人民元対米ドルレート基準値はすでに4%近く上昇した。
今回の人民元対米ドルルート上昇の主要な原因は、持続的な米ドル安であると見られている。中信証券研究チームの分析によると、市場において米景気回復という材料が織り込まれるなか、日本、欧州、中国などの経済体の成長が予想を上回ったことに加え、米トランプ大統領の税制改革案が難航し、米国政府も短期的なシャットダウンとなったことが影響し、米ドル指数は2017年12月以降、新たな下降期を辿っている。
特に今年1月下旬に入って、わずか数日で米ドル指数が90を割り込んで2%近く低下するように、米ドル安が加速した。1月31日時点では、米ドル指数が88.9まで下がった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年2月9日