中国の春節を理解する外国人が増え、中国のさまざまな年越し用品も海外に進出している。米国の華字メディア「僑報網」が伝えた。
米ロサンゼルスの大型スーパーには、中国の春節らしい商品が並べられ、現地の買い物客から好評を博した。今年は戌年だが、ボールドウィン・パークのウォルマートは、春節の特設コーナーに、春節と十二支の文化に関する説明文を掲載した。時おり買い物客が足を止めて読み、自分の干支を調べた。このコーナーのレジ付近の最も目立つ場所には、犬の玩具、春聯、LED飾り提灯、「福」の字がプリントされた紙の皿と紙コップなど、祝日を祝う商品が並べられていた。
フランスでは、中国料理とフランス料理が結びつき、新年らしさが目立った。9日にパリのセーヌ川の畔で開幕した春節記念イベントでは、中華・西洋料理が融合した、おめでたい年越し料理が提供された。
韓国では平昌冬季五輪が開催中だが、世界美食文化館では中国で有名な福建省の沙県小喫を食べることができる。平昌冬季五輪組織委員会の招待、中国文化部の派遣を受け、沙県小喫が料理展示ブースの代表として韓国のイベント「春節記念、歩く年越し料理2018」に参加した。
当然ながらネット通販も、中国の年越し用品を好む外国人に、新たな発想をもたらしている。上海で暮らす米国人3人は今年の春節で、中国に残る同郷の人のために、年越し用品の準備に勤しんでいた。彼らは代理購入の英語サイトを開き、中国語を理解できない外国人にサービスを提供した。
共同創業者のチャーリーさんは「今年の春節に中国の年越し用品を購入する外国人が最も多かったのは、上海市、北京市、広州市だ。また女性の購入意欲は男性を上回る。サイトの過半数の商品が、女性に購入された」と話した。
彼らは販売データに基づき、中国に残る外国人が好む、春節の人気商品リストをまとめた。うち最も人気が高かったのは、赤い提灯、切り絵、対聯、紅包だ。これらの商品は割安だが、中国の伝統的な装飾品だ。またすべてに「赤い」という共通点がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年2月23日