中国銀聯は23日に発表した2018年春節(旧正月)海外旅行リポートで、銀聯ネットワークの消費データを通じて春節期間中の中国人旅行客の海外旅行に関する新たな傾向や特徴について分析を行った。リポートによると、中国の春節は世界の旅行・観光消費のハイシーズンになりつつあり、中国人海外旅行客の訪問先は一段と拡大し、消費は体験と質の重視に向かっている。「一帯一路」沿線国・地域が人気の訪問先だが、「海外発行の国際決済カードを利用した中国国内での決済」も春節消費のトレンドになっている。
銀聯のまとめでは、2018年春節期間中の中国人観光客の渡航先は一段と拡大し、「一線都市」(大都市)在住の観光客の訪問先は100の国と地域に広がった。一方で、成都、杭州、武漢、重慶など15の「新一線都市」からの観光客の行き先は一段と速いペースで拡大、2018年は前年より11の国と地域が新たに増え、2019年の春節は一線都市を上回る可能性もある。優遇措置と強力な広報活動の影響で、「一帯一路」沿線国と地域は中国人観光客の間で人気の訪問先となっている。
人気度ランキングから見ると、中国人観光客が2018年の春節に最も行きたい5つの訪問先は香港地区、マカオ地区、日本、シンガポール、タイとなった。また、中国人観光客がよく行く国で、ハイペースで人気度が上昇した上位5カ国はフィリピン、スリランカ、ロシア、トルコ、オーストラリアだった。また、海外旅行の訪問先を選ぶにあたっては、住んでいる都市によってそれぞれ好みが異なるようだ。