シェア自転車サービスの摩拝単車(モバイク)が22日に発表したデータをみると、春節連休に中国人ユーザーは世界中を走り回り、シンガポール、シドニー、ミラノなどの海外都市における中国人シェア自転車利用者は前年同期比350%増加した。シンガポールを訪れた中国人は特に熱心なユーザーで、シンガポールは海外でシェア自転車サービスが最も盛んな都市になった。
オーストラリアの旅行雑誌「インターナショナル・トラベラー」によると、国連世界観光機関(UNWTO)のデータでは、中国は今や世界の海外旅行消費の20%以上を占めており、消費大国の米国の2倍にあたる。だが中国人の海外旅行市場は始まったばかりで、中国人でパスポートを持つ人は5%にとどまり、政府は毎年約1千万冊の新しいパスポートを発行しているという。
▽日本人より現地に詳しい中国人観光客
「日本経済新聞」の22日付報道によれば、日本を訪れる中国人観光客が数年前から大幅に増加している。初めの頃は数十万円もするブランドジュエリーや大量の家電製品の「爆買い」が注目を集めたが、ここ数年は買い物熱は低下して、観光客はより魅力的な観光地を求めるという具合に変わってきているという。
「毎日新聞」の21日付報道では、中国人は日本情緒が感じられて、しかも団体ツアーでは行けないような場所を求めているとした。日本最大の旅行会社JTBによると、春節連休には北海道で流氷砕氷観光船に乗って流氷を眺める中国人観光客が昨年の2倍に増え、江戸時代の雰囲気が残る川越の散歩も人気がある。「爆買い」が沈静化するとともに、恋人や家族と一緒に日本で旅行の楽しみを味わう人がどんどん増えている。こうした人々は温泉へ行ったり、地方のグルメを味わったりはするが、ブランド店には足を向けない。「日本テレビ」の報道では、中国人の目下のトレンドは「体験の消費」で、日本人と同じように正月の餅つきをしたり、雪で遊んだりするのが人気だ。場合によっては日本人よりも現地のことをよく知っていたりする。