中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)と中央経済工作会議の開催後、海外投資家が中国のマクロ経済情勢と金融市場の動向に注目している。中国の両会(全国人民代表大会と全国人民政治協商会議)の開催に当たり、『経済日報』と『中国経済網』の記者が複数の国際金融機関を取材したところ、中国経済と市場の新年度パフォーマンスが海外投資家の信頼感を勝ち取ったことが明らかとなった。2018年中国経済の見通しが安定し、中国金融市場の健全度が持続的に上昇しており、海外投資家に巨大な投資チャンスをもたらすとみられている。
中国国家統計局が先ごろ発表した製造業PMIは、想定外に低下し、一部投資家の懸念を引き起こした。これについてダンスケ銀行は、特定の月の特殊な状況として中国の旧暦新年休暇の影響を考慮する必要があり、単月での想定外の低下が中国経済全体の状況を反映するものではなく、中国経済のファンダメンタルズは依然として良好との見方を示している。
UBSは最新レポートで、中国の2018年第1四半期経済成長率が2017年第4四半期を下回る可能性があるが、1月と2月のマクロ経済指標が昨年12月に比べ大きく改善したと指摘した。中国の様々な分野のデータをもとに、中国の最近の消費指標が予想を下回ったが、自動車販売や工業生産、不動産投資は想定を上回っていると分析。2018年通年の見通しについては、中国政府が積極的で主体的な政策を講じ、市場リスクの解決と経済発展の質向上を図ることで、経済成長率の低下圧力をもたらすが、現在の製造業固定資産投資の回復や消費原動力の強靭性と外需の強さなどをみると、中国経済の減速は穏やかなものになるとしている。