全国人民代表大会(全人代)代表、航天科技集団五院有人宇宙船総設計師の張柏楠氏は7日、中国の次世代有人宇宙船の研究が世界と肩を並べており、世界最先端の技術に照準を合わせ、再利用可能で多用途の特徴を持つ宇宙船になると話した。「国外と肩を並べ、国際的に一流の、さらにトップ水準となる製品を作りたい」としている。
中国は早くから、次世代有人宇宙船の研究に取り組んできた。2016年6月に長征七号打上ロケットは初飛行の際、次世代宇宙船の縮小型となる帰還船を搭載。それを宇宙に送り込み、エア駆動などのキー技術の検証を行った。
張柏楠氏によると、次世代宇宙船は有人月面着陸に利用可能な上、低軌道作業を担うことができる。有人載荷能力が大幅に向上する一方、コストが下がり、各項目の指標は国際トップを目指しており、現役の神舟宇宙船に比べて大きく変わる。
また、マルチ使用を実現するためにモジュール設計を採用し、ベースには様々な任務で求められる機能が配備される。
中国有人宇宙飛行計画の報道官は先ごろ、中国が2019年6月までに、長征五号B打上ロケットの初飛行を実施する計画を明らかにした。記者によると、今回の任務で次世代有人宇宙船が載せられ、試験と検証が行われる見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月8日