■科学技術イノベーションが新たなエネルギーを喚起
全国政協委員で、港珠澳大橋管理局チーフエンジニアを務める蘇権科氏は、「香港・珠海・マカオをつなぐ港珠澳大橋の建設は、中国の超大型工事の能力と技術装備能力を示すほか、クロスボーダー・プロジェクトの組織管理能力や仕組みなど多くの分野で全面的に成功したことを示す」と指摘。「最終的に、我々は超大型海上橋の建設で、600件以上の特許を含む63項目の技術標準を作り上げた。これは、中国交通建築業の海外進出と『一帯一路』インフラ整備に向けた科学技術力の基盤となる。今後の科学技術イノベーションは、より多くの地域と産業を結び付け、発展の新たなエネルギーを喚起できるようになることが望ましい」と語った。
全国人大代表で、聯泓集団有限公司の会長を務める鄭月明氏は、「現時点で、中国の発明特許申請件数と取得件数は世界一、国際的な科学技術論文の本数は世界二位、有効な発明特許保有量は世界三位で、中国の世界での科学技術影響力は不断に高まっている。しかし、中国の国家イノベーション能力はまだ世界17位にとどまっており、科学技術のコストから成果への転換率や経済社会への寄与度は大きな拡大余地がある。このため、科学技術の成果転換への支援を一段と強化する必要がある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月8日